ニュージーランド移住のメリット、デメリットまとめ

ニュージーランドは「地球の箱庭」と表されるほどの美しい自然に恵まれていながら、未来教育指数世界一にも輝いた教育を持つ先進国である点が最大の魅力の国です。

しかしこの環境が、誰にでもに適しているとは限りません。

ここでは、ニュージーランド移住のメリットデメリットを通して、ニュージーランドが本当に自分に適した国かどうかを考えてみて下さい。

ニュージーランド移住のメリット

メリット①  ライフワークバランス

ニュージーランド移住の一番のメリットは、ライフワークバランスの取れた生活を満喫できるということです。

この国では家族やプライベートの時間がとても大切にされています。仕事ももちろんしますが、日本のように会社第一・仕事第一といった発想は全くと言っていい良いほどありません。

仕事を定時で終わると、そのまままっすぐビーチにカヤックに出かけたり、家で趣味に没頭したり、友達とレストランで談笑したり、子供達と楽しい時間を過ごしたり…。まるで映画の世界のような生活が、この国では日常の中にあるのです。

また有給休暇も取るのが当たり前。クリスマス前後に数週間まとまって休暇を取り、家族や友人たちとキャンプや旅行に出かける人も沢山います。たっぷり遊べる時間がある贅沢を満喫できる。それこそがニュージーランド移住の最大のメリットだと思います。

メリット②  治安

二つ目のメリットは、英語圏の中では特に優れている「治安の良さ」でしょう。

最新の世界平和度指数では4位(日本は9位)。

他の英語圏の国(カナダ11位/オーストラリア22位/イギリス37位)と比較しても、その安全性が際立っていることが理解いただけるでしょう。

ニュースを見ていても、殺人や強盗といった凶悪犯罪の発生率はとても低く、家族でも安心して生活できる社会環境があるといえます。ただ犯罪がないということではないので、最低限の警戒が必要なことは言うまでもありません。

メリット③  公共サービス

ニュージーランドの公共サービスは充実しています。それを特に強く実感するのは、家族で移住した場合でしょう。

収入にももちろんよりますが、児童手当も日本と比べると驚くほど高額に設定されており、コロナなどの緊急時にも補助金は即日6週間分まとめて支給されるなど、その充実ぶりが伺えます。

また公的な病院での治療は無料で、16歳まで麻疹治療はすべて無料です。

その上掛け金なしで65歳から年金も受け取れるなど、国民に優しい制度が沢山用意されています。こうした公共サービスの充実度も、この国の大きな魅力の一つと言えるでしょう。

メリット④  女性やマイノリティに優しい

ニュージーランドでは、女性の方が男性より強いのでは?と思うくらい、女性が社会のさまざまな分野で活躍しています。

会社にも女性のマネージャーが沢山いますし、パイロットやドライバーなどの日本では男性が多い職種にも多くの女性が活躍しています。

もちろんそれは政治の面でも同様。これまでに3人もの女性首相がいたことがそれをはっきりと物語っています。

また女性だけでなく、LGBTQや障害者などの社会的マイノリティーが活躍できる社会も用意されています。誰もが自分らしく生きられる。それがニュージーランドの素敵な点です。

ニュージーランド移住のデメリットは?

デメリット①   物価&税金が高い

ニュージーランド移住のデメリットは、物価が高いことです。近年特にインフレが急速に進んでおり、あらゆるものの価格が高騰しています。

住宅価格はもちろん、賃貸物件の価格も上昇傾向にあり、オークランドでは3ベッドルームでは週に最低$650ほど(月額約26万円)はかかります。

食費やガソリン代も上がり続けており、気楽に外食という感じではないのが実情です。

また税金も日本と比べて高い利率になっているものが多いのが特徴です。これは充実した公共サービスの裏返しではありますが、生活していく中では主にであることは間違いありません。

デメリット②  利便性

ニュージーランド移住のデメリットのもうひとつは、日本と比べて利便性が高くない点です。

これはライフワークバランスが取れた社会であることの裏返しなのですが、個々人が十分な休みを取れるということは、その分企業や店の営業時間が短くなるということでもあります。

市中心部でも5時に閉まる店も多く、週末に休店も珍しくありません。また仕事の全般的にスローペースで、予約も約束の日時に遅れたり来なかったりと、日本では信じられないことも普通の起こります。

またサービスや商品の品質は価格と比較して高いとはいえず、種類も日本とは比べるべくもありません。利便性が日本と比べて大きく落ちることは、この国のデメリットと言っていいでしょう。